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どうした、ドイツ? 数々のスキャンダルや問題に揺れるドイツ。
投稿日時: 2016-1-24 15:00:00

ヨーロッパ最大の経済大国ドイツが数々のスキャンダルや問題に揺れている。

その第一:
VW ディーゼル排ガス・スキャンダル

VWはディーゼル車に不正ソフトを取り付け、車を静止させた状態で排ガス検査する時にだけ、一酸化炭素の排出量を低く抑える操作をしていた事がアメリカでの検査で判明した。
数日後、VWトップはそれを認めた声明を出した。実際は規制量の40倍以上排出していた。
予想されるアメリカの環境省に払う罰金額は2兆円と推測されている。
該当車は50万台に及ぶとなっていたが、結局1千百万台まで広がった。
それは当初アメリカだけでの問題と思われていたが、不正ソフトを取り付けたディーゼル車は全世界の販売されており、そのスキャンダルは全世界に広がった。
各国は対策を講じ始めた。
一部ガソリン車や、Audi、Porsche、Skoda、Seatも含まれる事が後に判明している。
アメリカでは購入者による集団告訴の動きが始まっている。

リコールして、つまり該当車を修理工場で引き取り、取り付けられている不正ソフトを無料で取り除くか、正規のソフトに交換する作業を開始する事になる。
開始は2016年からの予定。

該当車はこちら。

VW車

































ドイツ代表企業のスキャンダルでドイツ企業全体のイメージにキズを付ける事になった。

不正操作の理由として、販売量世界の第一位のToyotaに追いつきつつあり、早く追い越したい焦りがあった事である。特にアメリカの販売が期待通りに伸びなかった。

この不正操作はアメリカのエンジニアーだけの判断でしたとは考えられず、経営陣も認識していた筈と言われている。
結局最初辞任を否定していたWinterkorn氏も取締役会で満場一致で辞任を勧告され、辞任に追い込まれた。
本人は、しかし自身の関与を全面的に否定している。しかしトップとしての責任を取る為と説明した。

彼は知っていなかったとしても、では彼は会社の内部事情を充分に把握出来ていなかった事になる。これでも辞任の充分な理由になる。
またVW社は創立者一族の同族会社で、トップマネージャ関係者はすべてイエスマンで固められており、この企業体質にもメスを入れなければ、改善されないという批判も出ている。監査機関も充分機能していないとか。

VW社では、しかしこれまでも数々のスキャンダルを提供してきた。

Lopez事件 – Lopez氏がGMから引き抜かれてきた時、Opel社の秘密情報をVWに持ち込んできた。Lopez氏は辞任、VW社は謝罪金をGMに支払った。

売春旅行事件 – VWのマネージャークラスが会社の金で売春旅行をした事件。
関係者は裁判で背任などで有罪の判決を受けた。

Porsche社によるVW吸収未遂事件 – 好成績を背景に自社より数倍も大きい会社VWを敵対吸収合併しようとした。VW社の反撃にあって失敗。逆にVW社に吸収されてしまった。
今がVW社配下にある。

そして、今回のディーゼル排ガススキャンダル

経営者が代わっても、VW社そのものの体質改善が叫ばれている。


その第二:
国際サッカー連盟(FIFA)のスキャンダル
それに伴うドイツサッカー協会(DFG)のスキャンダル
2015年5月、スイスのホテルでFIFA 国際サッカー連盟の総会直前に、アメリカのFBIにより突然に7人のFIFA幹部が逮捕された。
容疑はアメリカとスイスでの、開催地決定の際の賄賂などの不正疑惑。
つまり、アメリカやロシア、カタールでのワールドカップ開催地決定に賄賂が流れ、数人の幹部がそれを受け取って開催地決定に影響力を及ぼしたというもの。
FIFA本部でも家宅捜査が入り関連書類などが押収された。














FIFAには以前から開催地決定の際、大金が動いているという噂、腐敗が常に流れていた。

ちょうど、この逮捕劇は今まで17年間会長だったBlatter氏の再選の選挙が行われるところだった。当然、会長としての責任を取り辞任の声が大きくなりつつあるが、数日後の選挙で再選された。
ところが、FBIが彼自身への捜査にも開始した事で、ついに辞任を表明した。
賄賂などの疑惑の捜査は続いている。

それに伴い、同時にドイツサッカー界の伝説の男、皇帝 (Kaiser)とも呼ばれるFranz Beckenbauer氏を巡るスキャンダルが浮上している。
彼がドイツサッカー連盟 (DFB)のスキャンダルの渦中に揺れている。

World Cup 2006のドイツ開催に向けて、当時DFGでのWorld Cup誘致責任者だったBeckenbauer氏がFIFA組織委員ら数人に賄賂を贈ってドイツ開催の票を買ったというもの。
この中には韓国人組織委員も含まれていた。彼は辞任したBlatter氏の後任としてFIFA会長に立候補する予定だったが、この疑惑でその道は断たれた。

Beckenbauer氏が当時暗躍して、ドイツ開催にこぎつけ、<夏の御伽噺>(Sommer-Maerchen)とドイツ国民を驚かせた。













それを匂わせる書類がDFG内で見つかった。
当時DFGの開催誘致の責任者だったBeckenbauer氏がスポーツ用品大手メーカーのAdidasの元社長故Dreyfus氏より6.7mioEURを借入し、その資金でドイツ誘致に足りなかった票をアジアの委員より買収したというもの。
Beckenbauer氏は実際にDreyfus氏より6.7mioEURを借入書に署名している。
しかし賄賂についてはBeckenbauer氏は完全否定しているが、しかし詳細に話そうしないので、疑惑は残ったままになっている。
ただ告白したのは、FIFAに6.7mioEURを都合つける代わりに250mioスイスフランをFIFAがDFGにドイツ開催援助資金として提供する という合意がFIFA会長Blatter氏とBeckenbauer氏の間であったという事。
Beckenbauer氏は、この提案はFIFA側からあったが、受けるべきではなかった。受けたのは彼のミステークと告白している。

しかし、Blatter氏はこの合意を明確に否定している。

だから、真相はまだ明らかになっていない。
Beckenbauer氏は今ではDFGとは役員でもなく、全く関係していないので、役員辞任など失うものはないが、ただ彼のイメージに大きなキズがついてしまったのは事実。

その第三:
難民問題で揺れるヨーロッパ・ドイツ
シリアでの政府軍・反政府軍の内戦、更に支配を拡大するテログループIS (イスラム国)も加わっての紛争拡大で、シリア人の難民が急増
ドイツは今までの所、ドイツ女性首相メルケル氏の方針で、戦争や悲惨な生活から逃れてきた人を助けるという人道的立場から避難者歓迎し、衣服、食料、緊急住まいなどを積極的に手当てし、国民もドイツ人の救済精神として誇りに感じていた。

それが他の戦争地域や紛争地域、イラクやアフガニスタンから、更にモロッコなど北アフリカからの難民も加わり、百万人以上に数が膨れ上がっていった。
よって、緊急住まいなどの手当てが間に合わなくなりつつあり、各国で受入限界論が出て来始めた。
財政的負担も重荷になりつつある。
特にドイツは他国より多く、住まい以外に生活援助として359EUR/月を支払っている。
更に、亡命が認められた場合は職に就くまで失業保険 (Harz IV)も支給される。

こうした事から、“Wir schaffen das“ (我々には出来る)と難民全面的な受入の方針を崩していないメルケル首相に党内 (CDU)や姉妹党 (CSU)からも批判や圧力が出始めており、窮地に立たされつつある。

急増する難民に国境では対応し切れなくなりつつあり、警察による監視は不可能になりつつある。国境閉鎖も検討する国も出て来た。
例えば、直接難民が入ってくるハンガリーでは西側に向かう避難者で満員になった列車のコントロールを放棄した。これはDublin協定違反。
よってより自由にドイツ・ミュンヘンなどに流れ込んでいる。ドイツでも警察官不足で入国者のコントロールが出来ない状態。

数々の問題も発生している。
オーストリアでは、難民を運ぶトラックの中で50人の死体が発見された。
トラックの中で窒息したものと思われている。
これらはバルカン諸国、マケドニア、アルバニア、ボスニア、コソボ、セルビアなどからも流れてくる難民達。
しかし彼らは戦争又は紛争地域からではなく、単なる貧困から逃れてきている者たちで亡命は認められる事はなく、殆どまた送還される。


また、アフリカ、シリア、イラク、アフガニスタンなどから、ギリシャやイタリアの海岸に流れ着く避難船には大量の難民がひしめき、悲惨にも多くの死者も出している。

こうした中、欧州はますます混乱に陥っている。
難民危機に直面する欧州は、難民に対する統一した政策の作成実施が早急に強く求められるが、共同で対策を立てられずにいる。

流入する難民の振り分けを検討しているが、欧州各国への分配枠の設定も決められずにいる。
各国の亡命申請の受付、手続きも、亡命認可が出なかった者への敏速な送還が求められているが、大量の数で捌ききれなくなってきている。
住まいの手当ても追いつかなくなっている。

トルコも難民対策がおいつかなくなっており、今後2年間にEUは4千億円の援助資金を出す事になった。

Dublin協定の徹底
避難者は最初に入ったEU国にそこからドイツなど他のEU国には入ってはいけない事になっている。よって他の国に入ってきた場合、その国はその避難者を最初に入ってきた国に送還すれう事が出来る。
しかし実際はこの協定は機能していない。ドイツはこの協定を無視して入国を許可している。


極右勢力による外国人排斥運動
一方、まだ大きなうねりとはなっていないが、極右勢力による外国人排斥運動も出始めている。
難民住居への放火、暴力、罵りんど。
政治家達は大きな運動にならないか危惧している。
一方、老齢化しているドイツ社会で若い就業者が求められている事も事実。


ドイツは、避難者発生の元を断つため、紛争終結にシリアに軍隊を派遣する。


その第四:
2015年12月31日大晦日 (Silvesterabend)の夜にケルン中央駅で集団暴行
大聖堂 (Dome)の前や中央駅の駅は大晦日の花火を見ながら新年を祝おうと大勢の人が集まっていた。
その時、事件が起きた。
外人風の若い男達が集団で、若い女の子達を取り囲んで、衣服や下着を剥ぎ取ったりセクハラをしてきたのだ。中には強姦された女子もいたという。その際、財布や携帯電話を盗まれたりもした。
この男達は皆外国の移民達、北アフリカ人、アラブ人達に見えたという。
これにより、また極右勢力が外国人排斥に活動を活発化する事が危惧されている。













ケルンでの事件が報道されてから、数日後、Frankfurt、HamburgやStuttgartなど、Duesseldorfでも女性が男性にセクハラされていた事が判明してきた。
そして、その後も警察への被害届が増えつつあり、ケルンではすでに100件を超えている。
監視カメラのビデオなどで、犯人捜索が、捜査員を増やして、急ピッチにすすんでおり、すでに数人が逮捕された。

大聖堂 (Dome)の前や中央駅前に集まってきた群衆の中に最近入国してきたシリア人難民も多く含まれている事が徐々に公になってきたが、警察は当日のコントロールで、それを認識していたが、外国人排斥に活動を活発化する事を恐れてか、公表してこなかった。

また当日の警察の対応も充分でなく、また数も足りずに、他の都市からの援護を要請したが、それも充分な数が来ず、セクハラされている女性達を全部擁護出来ない状態だった。
警察の批判の声も大きくなりつつある。
そして遂にケルン警察の最高責任者が更迭された。
更にNRW州内相のJaeger氏も辞任の圧力がかかり始めた。

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