ドイツ生活メモ <電気製品・電気(エネルギー)> |
電気製品
ドイツでの電気は230ボルトで、差し込みが丸ピン(殆どがプラグC、部分的にSE)なので、日本から持ち込んだ電気製品にはプラグ変換機と変圧器〈トランス〉が必要になります。
(プラグC)
(プラグ変換機)
(変圧機)
電圧が日本の110ボルトと違って230ボルトと高圧のため、家庭で使用している電球が良く切れます。
又お子さんがコンセントに触れて感電しないように、蓋付き差し込み保護(Kinderschutzabdeckung)があり、差し込んでカバーして置きます。 電気製品店や売り場で買えます。
写真のものは一個4EUR見当。
テレビ
ドイツでのテレビはPAL方式で、日本のNTSC方式と違います。
よって、テレビ受像機は日本より持参しても無駄になります。
ドイツで販売しているテレビ受像機は、通常両方の機能を持つマルチ方式になっており、日本から持ち込んだビデオも見られます。
電気節約電球 (Energiesparlampen)
最近、電気節約電球の需要が増えつつあります。
電球の価格は従来の電球より10倍、又はそれ以上高くなりますが、節約電球の寿命、電気代の節約を考慮すると、
下のトータルコストの比較の通り、かなりの節約なり、お得になります。
そこで、節約電球をここにご紹介しましょう。
節約電球
5倍の明るさ (通常電球60Wattに対し11Wattで充分)
寿命: 15.000時間、つまり通常電球の寿命1.000時間の15倍!も長持ちします。
更に電気代80%まで節約
電球に流れる電気の内25%が光りになる。
点滅の頻度にも強い。
価格: 5 – 20EUR (メーカーやモデルによる)
種類:
ソケットも小さなもの – E17 (蝋燭電球用など)
ソケットの大きなもの − E27 (スタンダード)
(E17 蝋燭電球用など)
(E27 スタンダード)
があり、
又、形状もいろいろ違ったものがあります。
5Wattから24Wattまで
今までは明かりが冷たい印象を与えていたが、最近ではいろいろな光りの色があり、従来の電球のように暖かい色が欲しい場合は、warmweiß(記号827 Kelvin)やextra warmweiß(記号2700Kelvin)がお勧めです。
メーカーはOsram、Philips、Megamanがあります。
従来の通常電球 (Glühbirne=Glühlampe)
寿命: 約1.000時間
電球に流れる電気の内、たったの5%しか光りにならず、他は熱となって逃げてしまう。
点滅の頻度にも弱い。
実際の節約度計算:
1個の節約電球の寿命15.000時間で比較してみると
Osram Dulux EL 20 20Watt 従来電球 100Watt
電気代 0,15/kWh = 45,--EUR 225,--EUR
電球代 8,95EUR 15.—EUR (1.000時間 X 15個=15.000時間)
合計 53,95EUR 240,--EUR
つまり、概算で約186,05EURの節約となります!
但し、節約電球には水銀が使用されており、特別なゴミ処理が必要になります。
更に節約電球はこれかもますます安くなっていくものと思われますが、3.000時間しか持たない安い電球もあり、梱包の耐久期間の表示に注意して下さい。
3.000hや15.000hなどが表示されています。
節約電球は、通常電球に比較して、頻繁なスウィッチの点滅にもかなり強くなっています。
明るさの比較例
節約電球 通常電球
5W 25W
10W 50W
11W 60W
20W 100W
<追加>
EUは2008年中にも、地球温暖化防止の一貫として、従来の電球の使用を段階的に禁止して、この節約電球だけの使用を義務付ける法案を作成し、
2009年春頃から執行する方針を固めた。
これにより、欧州全体で取り合えず、8億円から13億円の節約、ドイツで全部節約電球に切り換えたとすると年7,5百万キロワットの電力、4,5百万トン、
欧州全体で2千3百万トンのCo2の節約につながると云う。
<追加>
2012年秋までには段階的にこれまでの従来の電球は全面的に販売禁止になる。
2009年9月1日より100ワットの電球と全ての曇りガラスの電球が販売禁止される。
現在これらの電球の買いだめが消費者の間で行われおり、品不足になりつつある。
通常電球の販売禁止予定
01. 09. 2009 より100ワット及び全ての曇りガラス電球
01. 09. 2010より75ワット電球
01. 09. 2011より60ワット電球
01. 09. 2012より40及び25ワット電球
違反した場合メーカーは50.000EUR以下の罰金が課せられる。
<追加>
100ワットの家庭用通常電球が2009年9月1日より販売禁止が実施された。
消費者はそのため買い溜めに走り、殆どのスーパー、小売店で100ワットの電球が品切れになった。
家庭内でのエネルギー(電気)節約法
1. 最大のエネルギー消費は暖房(全体の訳75%)。 消費の多い古い暖房設備は交換の必要。
A. 室内温度を1度下げる(節約40−70EUR年間)。
B. 夜の室内温度を15−16度に下げる(節約30−60EUR年間)。
C. 窓やドアーの隙間を塞ぐ(節約30−60EUR年間)。
D. 35−60%位の適度な湿度を保つ(節約75−140EUR年間)。
E. 窓のシャッターを下ろす(節約30−60EUR年間)。
2. 次に消費の多いのは冷蔵庫、冷凍庫(全体の約20%)。
A. 冷蔵庫を定期的に解凍(節約10EUR年間)。
B. 冷蔵庫の温度は6−8度が適当で、下げ過ぎない(節約20EUR年間)。
B. 冷蔵庫はすぐに閉める(節約5EUR年間)。
3. 電気洗濯機
A. 少量ではなく、一杯にしてから洗う(節約30−60EUR年間)。
B. 乾燥機を使わず、干す(節約40−140EUR年間)。
C. 前洗いをしない(節約10−40EUR年間)。
4. 温水
A. 風呂ではなくシャワーにする(節約50−220EUR年間)。
B. シャワーの水を少なくする(節約50−220EUR年間)。
C. 水温を10度下げる(節約30−110EUR年間)。
D. 歯磨き時には水を流したままでななく、コップを使う(節約35−140EUR年間)。
5. テレビ、ビデオなどの電気製品をスタンドバイではなく、完全にスウィッチを切る。
(節約1−50EUR年間)。
車のガソリンの節約法はEbiharagermanCarの<車情報>を参照。
お店・ショッピング
お店の開店時間
今まで20時までの閉店時間は最近執行された新しい法令で、各店自由に閉店時間を決められるようになり、大体の見せは通常22時までオープンしています。
日本のように24時間営業のコンビニはありません。
但し、ガソリンスタンドには軽食、飲み物、菓子類、新聞、雑誌 そして勿論、カー用品類などが販売されており、24時間営業か、
少なくと深夜までオープンしております。 日本のコンビニ規模位の店を構えている大きなガソリンスタンドも至る所にありますので、コンビニ代わりに利用出来ます。
<追加>
最近、特に若者の飲酒による暴力や犯罪が増えているため、アルコールの消費を減らそうと、夜の22時から朝の6時まで、ガソリンスタンドでのアルコール類の販売を禁止する
法令を検討し始めました。しかしこれは、スーパーが閉店している深夜の時間や週末に多いアウコールの販売に大きな悪影響を及ぼすと危惧されている。
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顧客サービスの一貫として特にスーパーの営業時間が20時から22時、更に24時までに延長する所が増え続いている。 今後も増え続く見込み。

スーパーと百貨店の開店時間は次の通り。
スーパー
Aldi 08:00 – 20:00
詳細確認はこちら
Name(名前)、Strasse(通り名)、Postleitzahl(郵便番号)、Ort(都市)をクリックすれば、その順番に表示され、左側の赤の名前をクリックすれば、
開店時間の詳細が表示される。
Lidle 08:00 – 20:00
詳細確認はこちら
Netto 07:00 – 20:00
詳細確認はこちら
Plus 10:00 – 18:00
詳細確認はこちら
Penny 07:00 – 22:00
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Kaisers 08:00 – 22:00
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Real 08:00 – 22:00
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Rewe 07:00 – 22:00
詳細確認はこちら
Edeka 08:00 – 20:00
詳細確認はこちら
百貨店
Karstadt 09:30 – 20:00
詳細確認はこちら
Name(名前)、Strasse(通り名)、Postleitzahl(郵便番号)、Ort(都市)をクリックすれば、その順番に表示され、左側の赤の名前をクリックすれば、
開店時間の詳細が表示される。
Kauhof 09:30 – 20:00
詳細確認はこちら
小売業営業時間法令<追加(1月)>
小売業営業時間法令があり、主に従業員保護、週末や祭日の労働からの解放を目的として、小売店の営業時間をEU基準を基に多くのEU諸国で制限するために
執行されている。
ドイツでは各州が夫々に決めている。 実際の営業時間は各店の消費者の需要と法令に従って決められる。
実際の営業時間は法令で許可された営業時間より通常短い場合が多い。
但し、大都市、観光都市、或いは食料品店、日曜大工店、家具店は逆に法令で許可された営業時間より原則的に長い場合が多い。またイベントやお祭りなどの日は深夜営業もある。
ドイツの場合:
通常の例:
営業時間 06時 – 20時 平日
Bayern州(州都Muenchen)、Saarland州(州都Saarbruecken)
営業時間 06時 – 22時 平日
Rheinland-Pfalz(州都Mainz)、Sachsen(州都DSresden)、Sachsen-Anhalt(州都Magdeburg)、Thuerigen(州都Erfurt)、Mecklenburg-Vorpommern(州都Schwerin)
食料品店:
07時 – 20時/21時 或いは – 24時 月 – 土
その他小売店:
09時/10時 – 18:30時/19時/20時 平日
09時 – 14時/18時/18:30時/19時/20時 土曜
新聞、雑誌、パン、花、植木、農業品、乳製品などの特別な商品、或いは駅構内、飛行場、ガソリンスタンドなどの特別な場所や観光地での薬局などは、
日曜日や祭日でも、一定に時間内で営業出来る。
日曜ショッピングは大体年に4回ほど許可され、Brandenburgでは6回まで、Berlinでは8回まで許可されている。
各自治体が実際に許可された回数を開催するかは自治体に任されている。
この場合の営業時間は教会での祈り時間外で最長5 - 6時間に制限される。
日曜ショッピングのスケジュール2012年度はこちら
例:
08時 – 1時/12時 パン屋
各州法令で実際に決められている小売店営業時間
州 | 州都 | 平日 | 日曜ショッピング(年) |
Baden-Wuerttenberg | Stuttgart | 00:00 – 24:00 | 3回許可 |
Bayern | Muenchen | 06:00 – 20:00 | 4 |
Berlin | Berlin | 00:00 – 24:00 | 8 |
Brandenburg | Potzdam | 00:00 – 24:00 | 6 |
Bremen | Bremen | 00:00 – 24:00 | 4 |
Hamburg | Hamburg | 00:00 – 24:00 | 4 |
Hessen | Wiesbaden | 00:00 – 24:00 | 6 |
Mecklenburg-Vorpommern | Schwerin | 00:00 – 24:00 | 4 |
Niedersachsen | Hannover | 00:00 – 24:00 | 8 |
Nordrhein-Westfallen | Duesseldorf | 00:00 – 24:00 | 4 |
Rheinland-Pfalz | Mainz | 06:00 – 22:00 | 8 |
Saarland | Saarbruecken | 06:00 – 20:00 | 4 |
Sachsen | Dresden | 06:00 – 20:00 | 4 |
Sachsen-Anhalt | Magdeburg | 00:00 – 24:00 | 4 |
Schleswig-Hostein | Kiel | 00:00 – 24:00 | 4 |
Thueringen | Erfurtn | 00:00 – 24:00 | 4 |
但し土曜日は
州 | 州都 | 平日 |
Mecklenburg-Vorpommen | Schwerin | 00:00 – 22:00 |
Sachsen-Anhalt | Magdeburg | 00:00 – 20:00 |
Thueringen | Erfurt | 00:00 – 20:00 |
しかし実際の営業時間は各小売店任せで、一般的には上述した営業時間が通常となっている。
スーパーでのショッピング
ドイツでのスーパーでの売上が、ちょっとしたブームのように急増しています。 これは最近の価格を厳重に見極める消費者の傾向と関連しているようです。 特に乳製品など食料品関係が値上がりしており、消費者は少しでも安く買おうと、街の方々のスーパーを巡って価格を比較しています。 今までのスーパーのイメージは安かろう、悪かろうでしたが、スーパーでも品質を重要視始め、品質の悪い商品は除外していく傾向にあります。 又有名ブランド品のメーカー側も、大量販売が可能なスーパー向けにはブランドのイメージダウンを避けるため、別ブランド又はノーブランドで安すく、但しブランド品と同じ品質で納入しているため、良い品質のものが出回り始めました。
ブランドにこだわらない消費者は、ここでは1/3か1/2の価格で買う事が出来るようです。
但し、そのスーパー間でも多少の価格差はあります。
全国規模のドイツの主なスーパーは下記の通り。
Aldi Nord www.aldi-essen.de |
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Aldi Süd www.aldi-sued.de |
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Lidl www.lidl.de |
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Penny www.penny.de |
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Plus www.plus.de |
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何れも、HPから郵便番号を入力して、お近くのお店が検索出来ます。
又、オンラインショッピングも可能です。
食料品小売大手のEdekaがPlusを買収する事になり、Tengelmannの小会社Plusの名前は消え、Nettoの名前で継続する事になりました。
それで、トップのAldiやLidlに迫る売上高となり、販売順では次の通りになります。
1. Aldi Nord/Süd 2. Lidl 3. Netto/Plus 4. Penny |
支店数 4.200軒 2.900軒 4.100軒 2.000軒 |
(売上高) (3兆7千億円) (2兆4千億円) (1兆6千億円) (1兆円) |
<追加>
食料品の売り上げベストテンは
1. Edeka 2. Rewe 3. Schwarz 4. Aldi 5. Metro 6. Tengelmann 7. Lekkerland 8. Schlecker 9. DM 10. Norma |
(売上高) (2兆7千億円) (2兆円) (1兆7千億円) (1兆6千億円) (1兆円) (7千億円) (6千億円) (4千億円) (2千5百億円) (2千億円) |
<追加>
消費者に信頼されているスーパーランク表
下位の方は消費者からあまり信頼を得ていないスーパー。
1. Aldi
2. Edeka
3. Rewe
4. Lidl
5. Kaufland
6. Real
7. Netto
8. Plus
9.Penny
10Kaisers
<追加>
ドイツでも100円ショップが急成長!
「全てが100円(1,--EUR)!」をモットーに<Tedi社>が急成長を遂げている。
全てが100円(1,--EUR)は正しくないが、安いことは確か。 ドイツ全国で急成長しているが、
デュッセルドルフだけでもすでに8軒の支店がある。
安売り衣服専門店<Kik>も同様に急成長!
今まで安売りショップは「安かろう、悪かろう」的だったため、品質を見る消費者に嫌われ、短命に終わっているが、
Tedi社やKik社はスーパー大手Kaisers Tengelmannの配下にあり、組織的にも、資金的にも今までと違うとの見方が出ている。
Tedi社は今後年間少なくとも150軒の支店を開設予定と鼻息が荒い。

<追加>
ドラッグストアーチェーン店<Schlecker>
主要部門の薬剤品の売り上げ不振で、ここ数年赤字が続いている。
現在ヨーロッパ12ヶ国に13.200店展開しているが、500軒位の小さな支店を閉鎖していく模様。
又大量の格安労働者を雇用しているとの黒い噂もある。
問い合わせは01805/00432701

<追加>
レジのレシートに間違いが多い事が最近の消費者調査で判明。
95%の買い物客が少なくとも一度は間違いを発見したと述べており、信用度はゼロで必ずレシートは数量と棚との値段をチェックすると云う。
電卓を持ち込む人もいるとの事。
医療品、衛生品、化粧品専門スーパー(Drogereiemarkt)
Schlecker
売上高:5千億円
DM
売上高:4千億円
Rossmann
売上高:3千億円
M
売上高:2千億円
追加 (1月)
但しトップのSchlecker社は2012年1月に経営難に陥り、支払い不能状態で、日本で云う会社更生法を申請、経営再建中。
食品梱包法が緩和! 隠れた値上げに注意
4月11日(土曜)より食品梱包法が緩和! 隠れた値上げに注意
EU法令に基づき、ドイツで従来の食品の梱包や容器の大きさを自由に変更出来るようになった。
(2009-3-17 社会面記事参照)
消費者団体では、この際に量を少ない梱包に変え、値段は今までと同じ、隠れた値上げに注意を呼びかけている。
ビール、ミネラルウォーター等の回収ビンは変更される事は、逆に経費がかかるので、まずないが、使い捨てのペットボトルは小さくなる事もあるので注意。
下記は量を減らした梱包の例。
りんごが同じ値段で1kgから0,9kgに
パブリカが500gから400gに
或いは義務付けされたキロやリッターの基準価格表示の欠如(比較が不可能)。
EU統一食料品バイオシール(Bio-Siegel)!
7月1日から、EU内で生産され包装されたエコ食料品、果物や野菜、或いは魚介類や肉類などにEU統一の新しいバイオシールが貼られている。
緑の下地に12個の星。
これはEUエコ基準に沿って生産された事を保証し、少なくとも95%まで自然な栽培法で作られた事を保証している。
DNAを変えて作った添加物も混入しておらず、植物は科学物質の混じった殺虫剤や肥料で育てたものでもない、
動物の飼料にも人工のものが入っていないエサで育てたものでなくてはならない。
最近、環境保護意識の強まりに、エコ食品の売り上げが伸びている。
(これまでのシール) (7月1日よりのEU統一シール)
オンラインや通信販売での注意すべき事、消費者権利
1. オンラインや通信販売での注文は、お店で買う場合と消費者権利は同じか?
同じ。 消費者保護のために更なる権利がある。 それは品物を受け取って14日以内であれば、理由付けなしにキャンセルし
返品出来る。
品物が大き過ぎた、小さ過ぎた、気に入らなくなった、など理由は一切関係なし。 お店で買った場合はこの権利はなく、
返品したい場合はお店と交渉する必要がある。
2. 返品した場合、購入価格全額が返金されるか?
全額が返金される。
3. その方法は?
銀行送金。 よって返品の際は銀行明細を知らせる必要がある(銀行名、銀行番号(BLZ)、口座番号、口座名義)。
4. 発注後考えが変わって、注文をキャンセルしたいが、出来るか?
出来る。 電話でキャンセルするか、間に合わなければ、14日以内に返品してキャンセルする。
<追加>
但しEbayなどで業者ではなく、プライベートから購入した場合はキャンセルは出来ない。
5. 返品の送料は誰が払うのか?
売主。 但し、商品がまだ買主より支払わられていないか40EUR以下の場合は買主負担。
注意:
注文された商品の送料は常に売主負担。 よって14日以内の返品の場合は購入価格に含まれている送料も一緒に返金される。
6. 注文した品物が届かない場合はどうするか?
返信葉書付きの書留便にて、期限を設定して、それまでの納品を要求する(例: 7日以内)。
さもなくば損害賠償を留保する事も知らせる。 例えばそれでも届かない場合は他社に注文し、高ければその差額を請求出来る。
7. 注文し、支払ったのに、注文した品物が届かない場合はどうするか?
返信葉書付きの書留便にて、期限を設定して、それまでの納品を要求する(例: 7日以内)。
さもなくば、損害賠償を留保する事も知らせる。 例えばそれでも届かない場合は他社に注文し、高ければその差額も、全額返金と
一緒に追加請求出来る。
但し詐欺にあった場合は、支払った金額はまず戻って来ない。
信用出来る会社に注文する事が求められる。
8. 届いた商品のカートンや中身が損傷していたら、どうするか?
輸送中の損傷は売主負担。
なるべくなら、その場で配達人にクレームし署名で確認して貰う。 それから売主に修理か再発送を要求する。
9. 商品に欠陥があったらどうするか?
オンラインや通信販売での注文には、2年間の保証がどの商品にもある。 この期間内の欠陥なら、売主に修理か再発送を
要求出来る。
注意:
購入後6ヶ月内なら、その欠陥は初めからあったものと認められる。 よって自動的に保証が適用される。
それ以降に発生した欠陥に対する保証を得るには、その欠陥を指摘して、明確化する義務がある。
10.注文した品物と違うものが届けられたら、どうするか?
売主は買主の注文を履行した事にならず、交換に応じなければならない。
注文書に条件として<交換は不可>と小さな字で書かれてあっても、それは無効。
11.買主が不在で隣人が代わりに品物を受け取ったが、隣人はその商品を渡してくれない。
売主は買主の注文を履行した事にならず、支払う必要がない、或いは再発送に応じなければならない。
その他の注意点:
信頼出来る会社を見分ける必要がある。
それはウェブサイトに会社名、住所、連絡先、責任者名記載されているもの。
更に商品の価格、送料、納品条件、返品条件などが明記されている場合。
売主は受注後注文請け書(Auftragsbestätigung)を送る義務がある。
銀行送金での前払いを要求している所、或いは送金にPINやTAN番号の明記を要求している所は避ける事。
個人間の売買には、何らの保証は付かない。 交換の義務もない。 但し欠陥商品を隠して故意に買わされた場合を除く。
クリスマスプレゼントはオンラインで? 価格比較
混雑するショッピング街でストレスを抱えながら買い物をするよりも、自宅でくつろぎながら、商品を選択し、値段を比較しながら、
注文出来るオンラインショッピングは魅力があります。
しかし商品は届くのか、商品は大丈夫か、支払いは? などど何かと心配で踏み切れない人は数多くいます。
オンライン・ショッピングでは、ハイテク贈答品が約40%を占めています。 パソコン及び関連商品、薄型テレビ、デジタルカメラ、
MP3プレイヤー、パソコンゲーム機及びソフトなど。
注意すべき点は:
1. お店のHPが充実しているかどうか、住所、電話番号、eMailアドレスなどの連絡先(Impresum)が明記されているどうか がポイントになります。
これが明記されていなければ、インターネット営業上違反になります。
2. 商品価格に、どんなコストが別途にかかるか明記されているかどうか。
重要なのは送料(Versandkosten)で、いくらかかるか明記されているかどうか も重要なポイントです。 明記されていない場合は、
多額な送料を請求される場合があります。
3. そして、支払い条件(Zahlung)。 前払い(Vorkasse)を条件としているのは、あやしい店なので避けるべきです。
注文者にとって一番いいのは、請求書払い(per Rechnung)。 これは売主にとっては、未払い又は支払いの遅れなどで、一番不利な方法で、
なるべく避けてきます。次は着払い(Nachnahme、配達人が支払いを受けるので、手数料がかる)又はクレジットカード払い。
上記3点に問題なければ、まず信用がおけて大丈夫でしょう。
発注する前に値段を良く比較する必要があります。
値段の比較はこちら又はこちら
但し商品表示又は商品検索はドイツ語になります。
商品を選択したら、メーカー(Hersteller)を検索で絞れます。
更に、オンラインショッピングで注意すべき点、消費者権利については上項参照。
オンラインショッピング・ランキング
2007年はドイツでのオンラインショッピングは、衣服、書籍、旅行、音楽などに2.5兆円にも達し、昨年より15%もアップした。
そこで、ドイツのサービス質の調査機関(DISQ)が12のオンラインショップを、その信頼性、サービスなどを調査した。
結果:
- Schwab 77,6点 (100点満点)
- Amazon 77,2
- Tchibo 76,7
- Neckermann 76,5
- Karstadt 76,3
- Baur 76,1
- HSE 24 75,3
- Otto 75,2
- Quelle 75,1
- QVC 74,5
- Weltbild 73,4
- Bader 66,5
ドイツ最高級ショッピング街No.1はデュッセルのケー(kö)
最近のあるドイツのコンサルタント会社が行った調査でランク付けが発表された。
デュッセルドルフのKönigsalleeは、ピーク時で1時間6.100人の訪問客は2位以下を大きくひき離して、トップ。
他は1000人から2000人。
因みに2位以下は:
2. München 3. Hamburg 4. Berlin 5. Frankfurt |
最高級ショッピング街 Maximilian Strasse Neue Wall Kurfürsten Goethe Strasse |
写真などの詳細はトップページ<ショッピングセンター>参照
製品(車を含む)のGewährleistung(=Sachmaengelhaftung)(保証責任)とGarantie(製品保証)の違いは?
Gewährleistung(=Sachmaengelhaftung)(保証責任):
法令で定められている。
商品の生産者はその商品が販売の時点で完全な商品である事に責任を負う事が義務付けられている。
商品に欠陥がある場合は、購買者は購買から2年間販売者に責任を負う事を要求できる。
但し、その欠陥は始めからあったものでなければならず、使用による消耗(Verschleiss)はその対象にはならない。
ここで重要になってくるのは、欠陥の証明義務(Beweislastumkehr)。
最初の6ヶ月以内に欠陥が判明した場合は、販売者がその欠陥は販売時にはなかった事、あるいは購買後に発生したものである事を証明せねばならない。
これは技術的、実践的にも殆ど不可能であるから、ほぼ自動的に販売者の責任になる。
6ヶ月の期間以降は、今度は購買者が購買時にはすでにその欠陥があった、あった筈である事を証明せねばならない。
これも実際には非常に困難。よって事実上の保証責任は2年であっても事実上は6ヶ月になってしまう。
Garantie(製品保証):
Garantie(製品保証)は生産者が自主的に定めるもの。
Gewährleistung(保証責任)と違って、欠陥の時期の証明義務がない。
しかし生産者はその保証内容(消耗は対象外など)、期間(通常一年)、保証の条件(定期点検の義務など)、修理の場合の労賃などを自分で定める事が出来る。
(例: 車の保証はエンジン部分のみで、1年間だけ、労賃は半分までなど)
よって保証の内容をよく吟味する必要がある。
欠陥がGarantie(製品保証)の内容になくても、6ヶ月以内ならGewährleistung(保証責任)の対象になり、6ヶ月以降は欠陥が購買時にはすでにあった事が証明出来れば保証の対象になる。
保証期間が過ぎれば、全て保証対象外になるか? 良客(!)であれば、販売者は自主的に半分負担とか、更に一年延長とかの妥協(Kulanz)を出してくる。
ショッピングでの商品欠陥のクレームの仕方。
1.買った商品に欠陥がない場合は、他の商品との交換する権利は消費者にはない。 但し、お店は大抵の場合はお客の要望に応じて、<自主的>(Kulanz)に交換や返金に応じる事が多々あるので、
始めから権利を主張するのではなく、優しく交渉してみる。
この場合、現金での返金ではなく、商品券と交換する場合がある。 これは許される事なので、消費者は現金での返金を主張するのではなく、商品券も受け入れるべき。
2.商品に欠陥があれば、お店には<保証責任>(Gewaehleisutung)が生じる。 これは交換に応じるか、修理の義務が生じる。 しかし高い商品の場合など、お店にとって経済的な負担が大きい場合は交換を拒否し、
修理する事を主張出来る。
但しこの場合はお店は高くつく交換費用(商品代金など)の理由で交換を拒否し、修理を主張する場合は、その由を諸費者に証明せねばならない。
例; 商品代を含めた交換費用が修理代金より約20%も多くなる場合など。 これより少ない場合は消費者は交換を主張する事が出来る。
3.お店は電気製品などの修理に約6週間位かかると云う。 消費者にとって受け入れられるのは大体2週間。 修理に出す時は必ず期間を明示させる。
長くかかる場合は返品、返金を要求する事が出来る。 但しお店はそれまでの使用料(Nutzungsersatz)として差し引く事が出来る。 消費者が長い修理期間を受け入れる場合は
その代替(Gegenleistung)として割引を要求出来る。
4.修理後もまだ欠陥がある場合は、すぐに返品や交換を要求せず、再度お2回まで修理するチャンスを与えなければならない。それでも欠陥が直らない場合は、
そこで初めて返品や交換を要求出来る。
5.修理するのに、お店が商品をメーカーに発送する場合はその送料を消費者に請求してはならない。
6.中古品もお店は新品同様に<保証責任>(Gewaehleisutung)が生じる。 期間は通常2年。
7.消耗品は保証に対象にはならないとよく主張されるが、消耗品でも欠陥(Mangel)があれば、<保証責任>(Gewaehleisutung)が生じる。
<保証責任>(Gewaehleisutung)については上述別項参照。
<注意>
1.特別に値下げした商品でも、お店はその製品に欠陥があった場合、その保証を拒否する事は出来ない。
2.欠陥商品の製品保証をするのに、店はレジの領収書を要求する場合があるが、これがなくても支払った書類でも有効となる。
3.お店は欠陥商品を交換する場合にオリジナルの梱包を要求する事は出来ない。 但し、お店がお客サービスとして自主的に交換する場合はオリジナルの梱包を要求する場合がある。
4.2年の保証期間中、販売したお店が保証の責任を負うべきで、顧客に対して製品のメーカーに直接差し向ける事は出来ない。
パソコンや携帯電話が故障したら?
まず、交渉相手は買ったの所の店。 製品のメーカーではない。
店に欠陥品を持参する場合は、購買した領収書も持参する。
或いは電話で取りに来て貰うか、発送する。 送料は店負担。
修理に2週間以上かかるとか、修理出来ないなどと言われたら、修理期限を設定し、さもなくば返品か、値下げを要求する。 出来れば書式で。
店は欠陥品を修理するか、同じ価値のある物と交換する義務がある。
店からこんな事を言われたら?
「この欠陥はあなたが壊したのでしょう!」
(自分が壊したと主張するなら、それを店が証明する必要があり、消費者ではない。)
「欠陥の調査には別途に30EURかかります!」
(保証期間内は調査費用む含めて無料。 新品は2年、中古品は半年から一年)
「この欠陥は水や砂を被ったからです!」
(店はそれを証明する必要がある。)
製品の品質認証シールって?
電気製品、電話、携帯、デジタルカメラなど、何らかの製品を買う場合、種類、メーカーが多く選択に困る事がよくあります。
この場合に参考になるのが、比較テスト結果。
メーカーも”Stiftung Warentest”などのテスト結果を宣伝に使う場合がよくあります。 しかしこれにも消費者を騙すトリックがあります。
特にこの第三者機関のテスト報告結果は権威あるのもので、結果の”gut”(良い)や”sehr gut”(非常に良い)は、消費者にも絶大な信用があり、
よってこれらの結果報告が悪用される場合も多々あります。 ”Stiftung Warentest”は今年既に90件の警告をメーカーに出しているとの事。
実際にはテストされていない製品。
テストされていても、悪い結果の部分は公表せず、良い結果の部分だけ強調する。
昔のテスト結果をあたかも最新の結果として公表。
比較テストで他の製品が同じ位に良いか、優れている場合でも、自社製品がトップと不正公表。
判断材料としては、下記の品質認証シールは信用出来、選択の参考になります。
Blauer Engel
1978年から発行されているシール。
特に環境に優しい製品又はサービスを表示し、同時に健康や労働保護をも表示するシール。
VDE
安全性や品質が、全体及び各部品も検査され合格した製品を表示した認証シール。
GS (Geprüfte Sicherheit)
玩具や電気製品用で、安全性をGS-基準にて検査され、合格した製品に消費者保護のため貼られるシール。
検査機関の名前も明記される。最低5年毎に更新されねばならない。
Stiftung Warentest
上述の”Stiftung Warentest”で厳しい基準にて検査された事を示すシール。
品質保証シールではない。
”gut”(良い)や”sehr gut”(非常に良い)の結果表示、検査日時、検査項目などに注意が必要。
Bio-Siegel
農薬を使用しない農作物などの食料品を示すシール。 鶏や豚の飼育場も動物に優しいかどうも検査される。
EUのバイオ製品基準に基づき定期的に抜き取り検査が行われる。
Fairtrade-Siegel
特に発展途上国、最貧国で、過酷な生活又は労働条件下で生産されたものではなく、フェアーな状況下で生産されたもので、
それなりの正当な価格である事を示すシール。
安かろう、悪かろうの製品との区別を示すシール。
例: コーヒー、茶、バナナ、蜂蜜、米など。
<追加>
デフレの日本と同じドイツでも低価格競争に突入!
冬物バーゲンセールが1月25日に開始されるのを前に、衣服、旅行、車、全てに値引き競争が始まっている!
2010年は更に失業が増える恐れから消費が激減する事が予想されている。 そのためデパート、スーパー、電気チェーン店などが夫々のアイデアで
値引き合戦を展開している。
例:
電気チェーン店Media Markt: くじ引きに当たると購入価格全額返還
電気チェーン店Saturn: 100EUR購入に付き15EURの商品券
デパートKaufhof: 季節ものは半額
デパートKarstadt (会社再建中): ものによって半額
通販大手Otto: 40% - 50%引き
新車: 車種により30%値引きも可能
旅行会社TUI: 5 – 6%値引き
旅行会社Alltours: 7,5%値引き
その他、スーパーAldi、Lidlなども商品毎に値引き合戦を展開している。
日曜ショッピングスケジュール 2012年度
Berlin
08. 01. 2012 – 13:00-18:00
オープンしている商店の明細はこちら
29. 01. 2012 – 13:00-18:00
オープンしている商店の明細はこちら
その後のスケジュールはこちら
Hamburg
01. 04. 2012
17. 06. 2012
23. 09. 2012
04. 11. 2012
何れも13:00 - 18:00
参考は
こちら
Duesseldorf
日程未定
Frankfurt am Main
08. 01. 2012
01. 04. 2012
04. 11. 2012
参考は
こちら
Muenchen
予定なし
例外:
パン/菓子類: 日曜でも特例として08:00-17:00の間3時間、多くは08時から11時まで、営業が許可されている。
大きな駅及び空港: 例外として日曜日あるいは平日でも20時以降営業。 特に食料品、書籍、新聞、花、化粧品など。
空港内にあるスーパーは22時まで営業。
ガソリンスタンド: 7日間、24時間営業。